ガレが考える森 | エミールガレを語ろう。

ガレが考える森

ガレの内面を支配していた「庭園」のイメージと並んで、「森」イメージについても書いておきたいと思います。

囲われ、人工的に整理された庭園とともに、ガレは野性的な未開の「森」を魂の原点として、ガレは持ち続けていました。ガレの工場の裏扉には「われわれの根源は森の奥にあり」と記されていたと伝えられています。

その本当の意味は、ガレ自身にしか分からないのですが、晩年、ガレは生物学・地質学・海洋学を精力的に研究をしていました。そんな中から。まだ見たことの無い、新しいデザインの生命の芽を追及して行ったのです。

そして、そこから出てきたのが有名な「ひとよ茸」や「ガラスの手」などの作品だと言われています。

手

「手」