ガレと中国ガラスの以外な関係 | エミールガレを語ろう。

ガレと中国ガラスの以外な関係

『歌麿』『北斎』を書いたパリの日本美術研究家であり、コレクターとして知られている、エドモンド・ゴンクール。彼は同時代の芸術家に多くの影響を与えいました。

ガレもその一人であり、ガレがはじめてゴングールの家に招待された時は、本当に感動したようです。後の彼の手紙からその感動の様子が世間に知らされています。

このとき、ゴングールの家でたくさんの中国ガラスの作品に接しており、同時期ガレはベルリンに旅行し、工芸博物館の300点以上にのぼる中国ガラス器の研究もしていました。

これ以降、ガレは中国ガラスにならって、色調豊かな色ガラスを何層にも被せかけ、表面を彫刻しさらに色調に深みを加える、典型的なガレ様式を完成していったのです。その後のパリ万国博覧会において、ガレの名声は確実なものとなっていきました。

花瓶