ガレと日本の関わり | エミールガレを語ろう。

ガレと日本の関わり

前日も記したように、ガレの作品は人の心に訴えかける何かがある。

このことから、ガレの作品は『もの言うガラス』としてよく知られている。ガレは、過去の様式を参照・引用・合成しながら新しい様式化を志向し、アール・ヌーボーの波を作って行きました。

ガレも日本美術には親みをもち、たとえば日本の折り紙に着想をえて、陶器という素材で材質感を消した「軽み」を出し、そこににフランスの民謡やことわざを記した作品もだしています。

おりがみ

特にガレは日本の竹の表現にこころを奪われ、ガレはこう書いています。

『この軽快な伸び上がり、この大胆な曲線、蝶の群れのように動き回り、目に見えない葉柄のついた葉の雨と化して消えていくこの緑の滝を表現するには、日本人画家の才気ある必要とすることだろう。』