ガレののとって楽園とは | エミールガレを語ろう。

ガレののとって楽園とは

ガレは、30歳代にヨーロッパの各地を見て回っています。もちろん自然の懐に入るためです。

この時代、ヨーロッパでは『島』というとそれは楽園をイメージさせる傾向があり、地上の楽園は島に存在していました。

ガレ自身もイタリアのマドレ島での自然との出会いには、まるで地上の楽園を見ているようだと歓喜したと言われています。

こんな中から、ヨーロッパでは時代とともに庭に楽園のミニチュアをイメージするようになり、ガレも自身の内なる想像力の空間に楽園を求めて行ったのでした。

このような背景から、ガレのマニアックなほどの植物への執着と、心情的な思いこみに彩られた花々への強い思いを理解できるのではないでしょうか。

ガレ

エミールガレデッサン